このページでは、「おもひでぽろぽろ」の制作において参考にされた東京や熱海の風景を、映画のシーン順に紹介していきます。
写真は映画のシーンと出来る限り同じ構図で撮影しました。
撮影時期は2010年8月から10月です。
説明文の後の「時間」は、「おもひでぽろぽろ」DVDの該当箇所の時間を基にしています。
「フィルムコミック」は、「文春ジブリ文庫 シネマ・コミック6 おもひでぽろぽろ」(2014年、文藝春秋発行)の該当箇所の巻数とページ数を基にしています。
小学5年生の夏休み、タエ子はお婆ちゃんと一緒に熱海のホテル大野屋に泊まります。
ホテル大野屋は「ルパン三世」の音楽などでお馴染みの作曲家・大野雄二氏の実家で、1937年創業の老舗温泉ホテルです。
お婆ちゃんがマッサージを受けているシーンです。客室が和室になってるのは撮影時も変わっていませんでした。
(時間:7分16秒、シネマコミック:P31・1コマ目)
退屈したタエ子は、ホテルでお風呂のはしごをします。
実際に大野屋には様々なお風呂があり、写真上の2つは「花のお風呂」、写真左下は「家族風呂」の案内板、写真右下は家族風呂のうちの1つである「人魚」です。
映画には「グリム風呂」、「人魚風呂」、「レモン風呂」、「三色スミレ風呂」、「ローマ風呂」の5つが登場しますが(「スワン風呂」は会話にのみ登場)、撮影時はローマ風呂以外は存在しませんでした。「おもひで篇」当時である1966年には存在していたのかもしれませんが、詳細は不明です。
(時間:7分34〜43秒、シネマコミック:P31・4コマ目〜P32・3コマ目)
タエ子がのぼせて卒倒してしまった「ローマ風呂」です。
ローマ風呂は一度に300人も入ることができる大浴場で、ホテル大野屋の名物ですが、現在の風呂は改修により映画に登場するそれとデザインが変わってしまいました。
映画に登場する旧ローマ風呂は、更衣室に飾られている写真で見ることができます。
(時間:7分44秒、シネマコミック:P32・4コマ目)
旧ローマ風呂の湯口になっていた石像は、撮影時には更衣室に飾られていました。
更衣室の入口にはタエ子が旧ローマ風呂に入る時の映像を流すテレビが置かれ、解説文もありました。
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