「風の谷のナウシカ」に登場するメカ
〈風の谷〉
メーヴェ ナウシカが愛用する小型グライダー。機体中央部に小型のジェットエンジンが装備されており、離陸時や加速時にその推進力が使われる。しかし、風の流れを読み、それを利用して滑空するのが基本的な操縦方法であり、一流の風使いにしか乗りこなすことはできない。飛行速度によって操縦形態を変える。機体下部から光弾を散布することも可能である。
機体の大きさの詳細は不明だが、本編や資料を見る限り、全長約1.5m、全幅約5m、手すりも含めた全高は約1mほどである。重量は12kg。機体中央部上面には逆U字型の手すりが2つ付いており、1本のベルトが2つの手すりを繋ぐように結ばれている。手すりの後方には、長銃や風使いの杖を挿入する穴がある。翼は折りたたみ式であり、バージに格納することもできる。
操縦時の姿勢は主に3種類ある。長距離移動時、高速飛行時は、手すり前部の付根付近を順手で握り、腹部をベルトの上に乗せ、体を水平に保って空気抵抗を減らす。アクロバット飛行時は、手すり前部の付根付近を逆手で握り、足を機体中央部に乗せ、膝を曲げて姿勢を低くする。離着陸時、滑空時は手すりの上部を握り、足を機体中央部に乗せ、膝はあまり曲げずに後傾姿勢となる。基本的には1人乗りだが、2人乗りも可能。尚、メーヴェ(Mowe)はドイツ語で「かもめ」の意味である。
ガンシップ 風の谷に1機だけある戦闘攻撃機。エンジンを製造する技術が失われてしまったため、100年以上前に造られた機体の装甲や部品を交換して使用している。全長8m、全幅18mで、主翼は折りたたむことができる。左右の翼の中にエンジンが3機ずつ搭載されており、最高時速は約500
km/hである。ワイヤーでバージやメーヴェなど他の航空機を牽引することも可能である。
複座式で、機体の前後に1人ずつ乗る2人乗りである。前席は操縦席で、機体の操縦、砲弾の射撃を行なう。後席は機関士席で、エンジンなどの制御を行なう。前席と後席は伝声管を使って会話することができる。
機首には大口径砲が2門付いていて、2発でトルメキアのコルベットを撃墜するほどの破壊力を持つ。キャノピーには王蟲の抜け殻の眼の部分が使われている。風の谷のような小国が自治権を維持することができたのは、ガンシップの戦闘能力が列強にとっても脅威だったからと言えるだろう。
バージ 風の谷の小型貨物機。戦場に兵器、兵員、食糧などを輸送するのに使われる。エンジンは付いておらず、ガンシップなど推進力のある機体に牽引されて飛行する。ナウシカらが人質としてペジテに向かった時、ミト以外の城オジ4人と食糧を乗せ、トルメキアのバカガラスに牽引されていた。
〈トルメキア〉
バカガラス 全長100mを超えるトルメキアの大型輸送用飛行艇。巨神兵を運ぶ大型船が墜落した風の谷に4機の編隊で侵入してきた。機体内部の貨物室は広大で、自走砲数両、ガンシップ、多数の兵隊を空輸することが可能。建造から100年以上経っており、幾度も補修、改修を重ねているため、劇中に登場する4機はそれぞれ細部の形状が異なっている。多数の砲座を持つが、大型火器は装備しておらず、運動性も良くない。そのため、アスベルの乗るガンシップに襲撃された際は成す術なく4機とも撃墜された。
コルベット トルメキアの重戦闘機。翼は4枚で、機体前面下部はガラス張りになっている。4機のバカガラスの護衛が主な任務で、バカガラスが襲撃された際はアスベルの乗るガンシップを撃墜している。バカガラスより運動性や攻撃力に優れているが、ガンシップよりは劣り、ミトが操縦する風の谷のガンシップに撃墜される。
大型船 巨神兵の胎児をペジテ市からトルメキア本国に輸送する途中、その重さに耐えきれず風の谷に墜落した。ナウシカが発見した時には既に無数の蟲に襲われており、舵を引く余裕も無かった。また、ペジテの虜囚も乗せており、ナウシカは墜落寸前に窓越しにラステルの姿を確認している。
自走砲 トルメキア軍の陸上での主力兵器。水カキのようなキャタビラを持つ。ガンシップによって風の谷に運び込まれる。風の谷の人々が反乱を起こした際、城オジ達が1台の自走砲を乗っ取った。
〈ペジテ〉
ガンシップ アスベルが操縦していたペジテの単座式戦闘機。風の谷のガンシップより小型で火力は劣るものの、運動性では遥かに優れており、1機でトルメキア軍のバカガラス4機を撃墜した。しかし、アスベルがバカガラスの艦首に立つナウシカを気づき攻撃を躊躇すると、その隙を突かれてトルメキアのコルベットに撃墜された。コクピットの正面にキャノピーがあるが、風の谷のガンシップの様に王蟲の抜け殻の眼の部分が使われているかは不明。
ブリッグ ペジテ市民の生き残りを乗せていた大型貨物艇。ガンシップと同じく100年以上前に製造された飛行艇で、運動性は良くない。トルメキアのコルベットの襲撃を受け、制圧されかかったが、ガンシップとユパの活躍に救われる。
飛行ガメ(ポット) 地下から掘り出した反重力浮揚装置をセラミックの壷に入れたペジテの乗り物(原作では土鬼の偵察機)。本来の用途は空中クレーンのようなもので、劇中でも瀕死の王蟲の子を吊り下げて囮にしていた。ジャイロによって決められた方向に漂うように飛行する。機体側面には4つの固定機銃が付いており、ポットの中にも重機関銃を積んでいる。
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