ロケ地紹介:夏休み2日目

このページでは、「耳をすませば」の制作において参考にされた聖蹟桜ヶ丘とその周辺の風景を、映画のシーン順に紹介していきます。
説明文の後の「時間」は、「耳をすませば」DVDの該当箇所の時間を基にしています。
「フィルムコミック」は、「アニメージュ コミックス スペシャル フィルム・コミック 耳をすませば」(1995年、徳間書店発行)の該当箇所の巻数とページ数を基にしています。


夏休み2日目。図書館へ父親の弁当を届けるために出発した雫は、姉に呼び止められて手紙をポストに入れてくれるように頼まれます。姉は3階と4階の間の踊り場から手紙を落とします。
作中と同様に踊り場が若干外側に出っ張っているアパートが愛宕団地にあったので撮影しました。
(時間:16分08秒、フィルムコミック:第1巻P75・2コマ目)


姉が落とした手紙を受け取ろうと雫がアタフタするシーンです。
窓の柵と庇の形状が作中の団地とほとんど同じでした。建物の北側なので日陰のなっているのも一緒です。
(時間:16分18秒、フィルムコミック:第1巻P76・2〜5コマ目)


再び踊り場にいる姉の映像です。先程より少しアングルが変わっています。
(時間:16分22秒、フィルムコミック:第1巻P77・1コマ目)


踊り場から団地の入口を見下ろすカットです。「カレシ〜?」「バカ!」の姉妹のやり取りが印象的なシーン。
真下には団地の入口の上にある庇が見え、入口からコンクリートの歩道が延びていて、両脇に植え込みがあります。
作中と共通点が多いので撮影しました。
(時間:16分25秒、フィルムコミック:第1巻P77・2〜3コマ目)


雫は向原駅で電車に乗りますが、反対側のホームには幾つかの看板があります。
その中の3つと同じような看板が、向原駅に相当する百草園駅ではなく、杉の宮駅に相当する聖蹟桜ヶ丘にあります。
写真中の黄色い看板は、作中では「矢田肛門科病院」という文字が書かれ、画面一番右に登場します。
写真右の看板は、作中では「梅ヶ丘皮フ科」という文字が書かれ、画面右から2番目に登場します。
写真左の青と白のストライプの看板は、「よしだ眼科」という文字が書かれ、電車がホームを通り過ぎる際に最後に見えてきます。
(時間:16分47〜52秒、フィルムコミック:第1巻P79・3〜5コマ目)


駅のホームを過ぎると、「HOPE」と書かれた看板が見えてきますが、全く同じデザインをした看板を掲げる店が東小金井駅の前にあります。東小金井駅はスタジオジブリの最寄駅ですから、スタッフが遊び心で入れたのは間違いないと思われます。
(時間:16分54秒、フィルムコミック:掲載無し)


百草園駅(向原駅)―聖蹟桜ヶ丘駅(杉の宮駅)間の京王線車窓からの多摩丘陵の眺めです。
川崎街道沿いに高い建物が増えたので、作中ほど景色が開けていません。
(時間:17分14秒、フィルムコミック:第1巻P81・4コマ目)


やがて杉の宮駅の駅ビルが見えてきます。
作中では進行方向右手に見えてきますが、実際は(百草園から聖蹟桜ヶ丘に向かった場合)左手にあります。
駅ビルの形状は作中とほとんど同じです。
(時間:17分45秒、フィルムコミック:第1巻P83・3コマ目)


杉の宮駅に到着する前に「Panasonic」と青文字で書かれた看板が見えてきますが、実際に聖蹟桜ヶ丘駅のすぐ近くに存在します。
(時間:17分49秒、フィルムコミック:第1巻P84・1コマ目)


さらにその直後には「北村の家具」という看板が見えてきますが、写真の建物の屋上に映画公開当時は「西村の家具」という看板があったそうです。撮影時は全く異なる看板になっていました。
(時間:17分50秒、フィルムコミック:第1巻P84・2コマ目)


作中には青文字で「松井皮フ科」と書かれた建物が見えますが、聖蹟桜ヶ丘駅のホームから「小沢皮フ科」と書かれた建物が見えます。建物自体のデザインは作中のそれと異なっていますが、駅との位置関係はほぼ同じです。
また、「さくら銀行」の看板も見えますが、聖蹟桜ヶ丘駅から見て同じ位置に東京三菱UFJ銀行(公開当時は三菱銀行)が建っています。
(時間:17分52秒、フィルムコミック:掲載無し)


雫を乗せた電車は杉の宮駅の2番線に到着します。聖蹟桜ヶ丘駅でも新宿方面は2番線になっていて、ホームが若干カーブしている点も共通しています。
(時間:17分57秒、フィルムコミック:第1巻P84・4コマ目)


雫が電車を降りようとするとムーンもそそくさと電車を降り、この階段を下りていきます。
映画公開当時は左側のエスカレーターは設置されていなかったので、この階段がほぼそのまま使われていることになります。
(時間:18分07秒、フィルムコミック:第1巻P85・6コマ目)


ムーンと雫が階段を下りていくシーンです。右側にエスカレーターが出来たので幅が狭まっていますが、ここもそのまま作中で使われています。
(時間:18分11秒、フィルムコミック:第1巻P86・4コマ目)


子供がムーンを見て「あーっ、ネコ!」と言うシーンです。
ここもエスカレーターが出来るまでは作中とほぼ同じだったようです。
(時間:18分15秒、フィルムコミック:第1巻P86・5コマ目)


駅の改札です。作中では北口になっていますが、実際は西口です。
また、作中では改札の左右両側に事務室がありますが、実際は出口に向かって右側のみにしかありません。
(時間:18分23秒、フィルムコミック:第1巻P87・3コマ目)


駅を出た雫がムーンを探してキョロキョロするシーンです。作中では「京玉線 杉の宮駅」と書かれています。
看板の長さは違いますが、柱と壁のタイルの大きさは同じになっています。
(時間:18分27秒、フィルムコミック:第1巻P87・4コマ目)


駅から十字路の方を見た景色です。作中のそれとはだいぶ景色が異なっています。
(時間:18分33秒、フィルムコミック:第1巻P88・3コマ目)


交差点を渡るムーンにズームアップしたシーンです。
向こう側に街路樹がある点など、交差点そのものの雰囲気はかなり似ていると思います。
(時間:18分35秒、フィルムコミック:第1巻P88・4コマ目)


交差点を渡るムーンを見て雫が「図書館の方へ行く!」と言うシーンです。
作中では「TTB Infomation」("tion"の部分は柱の陰になっていて見えない)と書かれた看板になっています。
(時間:18分37秒、フィルムコミック:第1巻P88・6コマ目)


雫がムーンを追って交差点を渡ろうとするも、赤信号に変わったために足止めを食らうシーンです。
作中では左側に第一勧業銀行がありますが、実際は東京三菱UFJ銀行(映画公開当時は三菱銀行)があります。
また、映画公開当時は作中と同じく駅のホームに屋根は無く、「P 駐車場」と青文字で書かれた看板もありました。
(時間:18分39秒、フィルムコミック:第1巻P89・1コマ目)


交差点で雫がムーンを目で追ってキョロキョロするシーンです。
あまり似ていませんが、道路の向こう側に赤い銀行の看板があるところだけは共通しています。
(時間:18分45秒、フィルムコミック:第1巻P89・4コマ目)


雫の前を東京と福岡を結ぶ高速バスが横切りますが、同じようなデザインのバスを聖蹟桜ヶ丘駅近くで見ることができます。作中のバスはロゴが「KEI's Highway Express」になっていますが、実際は「KEI's」の部分が「KEIO」になっています。
(時間:18分48秒、フィルムコミック:第1巻P89・6コマ目)


急いで横断歩道を渡ったものの、ムーンを見失ってしまう雫。
作中の歩道より道幅が狭く、車道と歩道のある植え込みも現実ではありません。
(時間:18分55秒、フィルムコミック:第1巻P90・3コマ目〜P91・2コマ目)


ムーンを見失い、雫が「せっかく物語が始まりそうだったのに」とつぶやくシーンです。
背後に外壁が格子状になっているビルがありましたが、それに近い建物がありました。
(時間:19分03秒、フィルムコミック:第1巻P91・3コマ目)


雫が道路を横切るシーンです。ここはほぼ作中でそのまま使われています。
しかし、信号が設置されている点、坂道の右側に歩道が無い点が異なります。橋も作中のそれよりも大きいですね。
(時間:19分14秒、フィルムコミック:第1巻P92・1〜3コマ目)


雫が橋を渡るシーンです。
手すり、橋の継ぎ目、橋の下の左側に白い建物が見える等、ほぼそのまま作中で使われています。
(時間:19分18秒、フィルムコミック:第1巻P93・1コマ目)


雫が坂を登るシーンです。作中と違って道路の右側に歩道は無く、ガードレールの形状も違います。
(時間:19分23秒、フィルムコミック:第1巻P93・2コマ目)


作中には坂の途中に市立杉の宮図書館が建っていますが、実際にはそこに図書館は無く、公園があるのみです。
公園の名前は「いろは坂さくら公園」で、4月には桜の花が咲き誇り、花見の名所にもなっています。
(時間:19分27秒、フィルムコミック:第1巻P93・3コマ目)


ムーンを追う雫は図書館の裏手から塀の隙間にある急坂を登りますが、両脇に竹林が確認できます。
桜ヶ丘の住宅地にも坂の両脇が竹林になっている場所が存在します。
ただし、坂そのものは遊歩道のように整備されていて、作中のように塀に挟まれてはいません。
(時間:20分44秒、フィルムコミック:第1巻P100・4コマ目)


作中のように坂を見上げた場合ではなく、坂から横を見渡した場合、民家の塀が作中と似たように見える場所は存在します。


雫が竹林から住宅地へと出てくるシーンです。
(時間:20分52秒、フィルムコミック:第1巻P101・1コマ目)


雫が丘の上の住宅地で道に迷ったシーンです。
作中では行き止まりになっていますが、実際には右に道が続いています。
(時間:21分12秒、フィルムコミック:第1巻P102・1〜2コマ目)


行き止まりで立ち尽くす雫を横から映したシーンです。
眼下に聖蹟の街が見渡せ、大栗川が丘にほぼ平行して流れています。
(時間:21分19秒、フィルムコミック:第1巻P102・3コマ目)


街を眺めていた雫が、犬の鳴き声に反応するシーンです。
映画では川は蛇行していますが、実際は真っ直ぐに流れています。向きは違いますが、橋がかかってるのは同じです。
(時間:21分25秒、フィルムコミック:第1巻P102・4〜5コマ目)


再びムーンを見つけて走り出した雫は茶色い車とぶつかりそうになります。
その時に「三沢」という地名が書かれた電柱が登場しますが、聖蹟桜ヶ丘駅周辺には「三沢」という地名は存在せず、
隣の百草園駅の近くにあります。自治体で言えば、多摩市ではなく日野市に存在します。
(時間:21分34秒、フィルムコミック:第1巻P103・4コマ目 ※ただし電柱は掲載されず)


やがて雫は地球屋のあるロータリーに出ます。
実際は地球屋のような建物はなく、作中のロータリーよりも規模が大きいです。
ロータリーの右側に上り坂、左側に下り坂が見えることを考慮すると、写真のアングルが映画に一番近いと思います。
(時間:21分59秒、フィルムコミック:第1巻P105・4コマ目)


地球屋から図書館へ向かう雫が駆け下りてく坂です。ここはそのまま映画に使われています。
道路の分岐の仕方が全く同じで、時速30キロの速度制限の標識まで立っています。
(時間:27分54秒、フィルムコミック:第1巻P130・2〜3コマ目)


図書館に向かう雫が手前に走ってくるシーンです。ここもそのまま映画で使われています。
(時間:27分58秒、フィルムコミック:第1巻P131・1〜3コマ目)


「わあっ、図書館の真上!」と言いながら階段を駆け下り始める雫。
作中の記念碑には「天守の丘」と書かれていますが、実際には「天守台」と書かれています。
また、作中ではいろは坂をショートカットする階段ですが、写真の階段はいろは坂とは反対側の斜面に位置しています。
(時間:28分02秒、フィルムコミック:第1巻P132・1〜4コマ目)


「いいとこ見つけちゃった」と階段を駆け下りる雫。
いろは坂には幾つかの階段がありますが、作中のように坂のカーブを複数見渡せる階段は存在しません。
金毘羅宮の横にある階段が位置的には作中の階段に相当するので、撮影しました。
(時間:28分03秒、フィルムコミック:第1巻P133・1コマ目)


「すてきー!」と言いながら道路を横断し、車にクラクションを鳴らされるシーンです。
道路の右側に階段があり、階段の中央に手すりがある点が同じです。
(時間:28分13秒、フィルムコミック:第1巻P134・1コマ目〜P135・2コマ目)


図書館で本を読み終え、家路につくシーンです。
歩道が赤く舗装され、道路左側に青い柵があるところが似ていたので撮影しました。
(時間:30分36秒、フィルムコミック:第2巻P10・3コマ目)


大栗川のせせらぎの様子が映りますが、堤防のコンクリートの形がほとんど同じです。
(時間:30分42秒、フィルムコミック:第2巻P10・4コマ目)


大栗川沿いの道を歩く雫を真横から映したシーンです。
作中では駅周辺の高いビルが映っていますが、実際には駅の西側のあまりビルが建ってない場所しか映りません。
(時間:30分46秒、フィルムコミック:第2巻P11・1〜2コマ目)


大栗川沿いの道を歩く雫を後ろから移したシーンです。遠くから雷鳴が聞こえ、夕立の到来を予感させます。
いろは坂へと続く大栗川の橋からだいぶ歩いたところに作中と似たようなスポットがあります。ガードレールの形が同じで、左側に緑色の柵があり、向こう側に橋と丘陵が見えるなど、なにかと共通点が多いスポットです。
(時間:30分51秒、フィルムコミック:第2巻P11・3コマ目)


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